簿記試験制度を整理してみよう
「日商簿記」と「全経簿記」が2大簿記検定
最初にみなさんに、簿記検定の全体像をお話ししたいと思います。簿記はポピュラーな検定試験であるため、試験の実施団体も複数あります。
「どの検定試験の、どの級に、どれくらいの価値があるか」がわかるようになると、たとえば日商簿記2級の難易度が「なぜそのレベルにあるのか」の理由も納得いただけるようになると思います。さっそく始めましょう。
簿記の検定は3種類です。日本商工会議所が主催している「日商簿記」と、経理の専門学校生を対象とした「全経簿記」、そして商業高校の生徒に受験者の多い「全商簿記」です。
このなかで「日商簿記」と「全経簿記」が2大簿記検定といえます。なぜなら日商簿記の1級合格と全経簿記の上級は、税理士の受験資格のひとつになっているからです。どちらも社会的評価が非常に高い検定なのです。
ちなみに全経簿記は、全国経理学校協会が運営している関係上、高校生など学生の受験者が多いという特長があります。日商簿記検定は日本商工会議所ということから、社会人の方にも受験者の多い資格です。
当サイトは、社会人の方・学生の方の両方に幅広く簿記の魅力や価値をお伝えすることを目指しています。そのため、以下の情報は「日商簿記検定」を中心に紹介していきます。
日商簿記、1、2、3、4級で習得できること
それではあらためて、日商簿記検定の紹介をします。
日商簿記検定には1級から4級まであります。全級を合わせると、なんと年間に45万人もの受験者を集めるポピュラーな検定が日商簿記です。
それでは入門レベルの4級から最高峰の1級まで、各級の合格で身につくスキルを見てみましょう。
<日商簿記4級>
簿記の入門編です。クリーニング店、花屋さんなど個人経営の商店は、簿記4級レベルのスキルを使って帳簿を計算します。これらのお店の店主がみな簿記4級を持っているわけではありませんが、毎月の収支は、伝票仕訳や複式簿記で把握する必要があります。それが4級のレベルです。
<日商簿記3級>
経理書類の読むことができ、お取引先の経営状況を数字から理解できるスキルが3級レベルです。中小企業の補助的な経理業務には、3級のスキルが十分に通用します。
<日商簿記2級>
日商簿記2級では、商業簿記と工業簿記を学びます。このレベルになると、企業の月次・年次の決算をまとめた「財務諸表」を読む力こともできるようになります。つまり企業の経営状況を把握するレベルの知識が身につくということですね。
<日商簿記1級>
税理士、公認会計士などの国家試験への登竜門。税理士の受験試験も取得できます。商業簿記と工業簿記はもちろん、原価計算や会計学を扱うレベルへ到達します。財務諸表を読み解き経営分析にも力を発揮できるレベルです。
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